当院では細経の経鼻内視鏡を導入しています

患者様の苦痛が少ない細経(5.5mm)の経鼻内視鏡と、従来の経口内視鏡を揃えています。
経鼻内視鏡は従来の内視鏡の約半分の細さの約5mmと大幅な細経化を現実としています。内視鏡が舌の付け根を通らないので、嘔吐感をほとんど感じず検査を受けることができます。検査中も画面を見ながら会話も可能なので、質問したいときは自由に医師とお話できます。
しかし通常の内視鏡に比べて細いので、画質がやや劣ります。また検査中のカメラから空気を送ったり、胃液などを吸い込む時間が通常の内視鏡より時間がかかります。 患者様の検査内容、ご希望によりそれぞれ使い分けています。
 

上部消化管内視鏡検査について

検査目的

上部消化管とは食道・胃・十二指腸を示します。食道・胃・十二指腸の中を内視鏡で観察し、これらの場所にできる病気をみつけ、適切な治療方針をたてるために行います。

正常な胃の解剖

検査方法

【1】まず、胃の中を見やすくする水薬を飲んでから、のどをゼリー状の麻酔薬で麻酔します。
【2】その後胃の動きを抑える注射をします。内視鏡(小指程度の太さ)を口から挿入して、上部消化管をまんべんなく観察します。通常検査は5~15分ほどで終了します。
【3】また必要に応じて組織を少し採取(生検)して顕微鏡で調べることによりさらに正確な診断が行えます(病理組織学検査)。生検に痛みを伴うことはありません。

検査前日および当日の注意事項

【1】検査前日には、夕食と常用している薬剤は午後9時頃までに済ませてください。それ以降は禁食して下さい。水やお茶は飲んでもかまいません。
【2】検査当日には起床時にコップ1杯程度(約200ml)程度の水を飲んでもかまいません。心臓・血圧・喘息の薬や精神科の薬などの重要な薬はその際に服用してください。朝御飯は食べないで下さい。検査終了まで禁煙として下さい。
【3】鎮静剤の効果は人により異なりますが、半日ほど眠気やフラフラ感が残ることがあります。検査に鎮静薬を希望される患者様は帰宅時の事故防止のため御自分では車の運転をしないで下さい(同伴者をお願いするか、公共交通機関をご利用ください)。
【4】検査後の飲食は指示を受けてください。検査終了後通常1時間後より飲食可能ですが、生検を行った場合には2時間ほど食べたり飲んだりしないで下さい。
【5】生検の結果は約1週間~10日でわかります。次回の外来で説明させて頂きます。
 

併発症について

検査中出血、穿孔などの併発症が生じた場合緊急の処置、手術等が必要となることがあります。上部消化管内視鏡検査の偶発症の頻度は1998年~2002年の5年間の全国集計では0.012%(8333人にひとり)と報告されています。

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