今日は酸関連疾患の講演会に参加しました

今日は昨日新発売となった胃酸分泌抑制薬タケキャブについてのweb講演会が市内で開催されたので、参加しました。

もともと胃酸分泌抑制薬はガスターの名前で知られているH2ブロッカーが登場し胃潰瘍の治療が大きく変わり、その後さらに酸分泌抑制の強いプロトンポンプインヒビター(PPI)が登場し現在の潰瘍性病変、ヘリコバクターピロリ菌の除菌等に多く使われています。

しかしPPIは優れた酸分泌抑制作用を示しますが、内服を始めてから効果が出現するのに2~3日かかる事、遺伝子の差により効果が異なり、効果に個人差がある事などの欠点がありました。

今回発売されたボノプラザンフマル酸塩のタケキャブ(P-CAB)は投与初日から効果が出てくる立ち上がりが早く、また個人差も少なく今までのPPIの欠点を見事に克服した薬です。

胃十二指腸潰瘍の治療はもちろん、いままでPPIと抗生剤を7日間飲むヘリコバクターピロリの除菌療法においても、いままで73.4日かかり酸分泌を下げていたところを、数時間で酸分泌を下げることが出来るので除菌療法の成功率の上昇も期待できると思われます。

外来でも難治性の逆流性食道炎で苦しむ患者様もみえるのでそういった方の福音になれ場と思います。

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