医師会学術集会に参加しました

今日は「肥満症治療のための腸!いい話」という興味深い題目で、著名な慶応大学の内科教授の伊藤裕先生が伊勢にみえるということで行ってきました。

内容もガイドラインの解説等のありきたりなのものではなく、腸管免疫の肥満に対する関係など独自の切り口で大変興味深いものでした。日本ではあまり行われていませんが欧米では糖尿病患者さんに減量手術を行うことがある事や、なぜ皮下脂肪は危険が少ないのに内蔵脂肪がいけないのかなど内容も素晴らしく有意義な時間が過ごせました。

最近糖尿病でも今までとは作用機序が異なり尿に直接糖分を排泄するSGLT2阻害薬が発売になり、今までの薬より体重現減少効果の高いことから肥満の糖尿病患者さんに対する効果が期待できるものが登場しました。

さらに、いままでの肥満症に対する薬は脳に作用するものしかなく、依存性、副作用、休薬時のリバウンド等の問題点がありましたが、来週セチリスタットという膵臓の酵素であるリパーゼに作用し直接腸管に働きかけ脂肪の吸収を抑制する薬も発売になるので、肥満症の方の治療の選択肢が一つ増えるのでこちらにも期待したいところです。

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